2006年2月2日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】ブラジル銀行(伯銀)筋によると、同行では上場株を増量し、とくに外国投資家を中心とした内外の株主を増大することで検討しているとのこと。現在、外貨株主は三・四%にとどまっているのをさらに増やすのが狙いで、これにより資本金を拡大して新規マーケット事業に参入する計画、また貧困層の融資枠を拡大して積極的に取組みたいとしている。
法令では同行に対し外貨の株保有は上限五・六%と制限されているものの、大統領令によりこの枠を拡大できる。カルドゾ前大統領が二〇〇二年、これを画策したものの、現与党で当時の野党のPT党の猛反対にあって中止した経緯がある。PT党の反対の急先峰だったベルゾイニ総裁は当時の株価が低かったと釈明、今は賛成との急変ぶりを見せていることから、ルーラ大統領は踏み切るものと見られている。
このニュースにサンパウロ州証券取引所では同行の株が急騰し、優先株は四・八三%上って二九・九八レアルとなった、今年に入り六一・九%、過去一年間で三七九・六%の上昇となった。
議決権のある普通株は一・五%上げの五三・五五レアルで取引された。