2006年2月3日(金)
アウキミンサンパウロ州知事は、セーラサンパウロ市長が支持率を堅調に伸ばしていることで、大統領選出馬のため知事を三月一杯で辞任する考えを思い留まったらしい。しかし進退の決断は、多くの要因がからむので事務的に判断できないと述べた。巷間には早とちりの噂が多いが、公認候補として三月一杯の知事辞任の意向は不変と公言した。上議への立候補も党大会での公認競争も否定した。
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米政府の金融関係情報部からPT広報担当ドゥッダ・メンドンサ氏の銀行口座の開示資料を、伯財務省の金融管理委(Coaf)へ手交すると連絡があった。下院の郵便局CPI(議会調査委員会)は、捜査の役に立つと歓迎した。米政府が汚職や不正資金洗浄は、テロや麻薬取引と同等扱いだという。Coafは軽い気持ちで資料提供を要請したが、米政府のドゥッダ重罪犯扱いには驚いている。
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下院倫理委員会は一日、進歩党(PP)のペードロ・コレイア党首がヴァレリオ氏から四百十万レアルの裏金を享受したとして、議員権はく奪を賛成十一票対反対三票で可決した。同決議は下院本会議へ回され、表決を受ける。同党首は下院の良識を信じるとして、本会議の判断に委ねることにした。十一票の中にグアダニン下議(PT)が、入っていることで驚いた。同女性下議は、PPリーダーのジャネネ下議救済に一肌脱いだ功労者である。
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医学部卒業生の半分以上が、生後間もなく遺棄された人の葛藤を知らないと医師協議会(CRM)が発表。この人たちは、両親から遺棄された精神的葛藤で二十歳から四十歳の間に、心臓疾患を起こす可能性があるので早めの治療を勧めている。もらい子をした里親が養子の人生計画などに知識がなく充分な家庭教育もしないため、自意識が目覚めるころから精神的葛藤が始まる。生後すぐ遺棄された産児は、生前から母子の精神的関係が欠落していた。妊娠中も胎児に対し、愛が注がれなかったという。