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コラム オーリャ!

 各方面で「日系離れ」が憂慮されている。それが顕著なものの一つに相撲が挙げられるかもしれない。試合を観に行っても土俵にあがるのは九割が非日系人と言っていいほど。それだけブラジル社会には浸透してきている証拠だろう。
 やはり、一世の中には「もっと日系人に相撲をしてほしい」と言う人が多い。非日系人は受け付けないとして、なくなってしまった道場もある。
 ブラジル人選手の多くは「日本の精神を学んだ。相撲が好きだ」と言う。また、まわしを締める女の子も増えている。日系人に「日本人の血が入っているんだから相撲をしろ」と押し付けても、相撲をしたいと思う子は減る。日本語教育にも通ずるものがあるのではないか。日系にこだわらずブラジル人の手によって、相撲がいかに「日本の国技」としていくかがこれからの鍵となるのか。  (南)












  06/02/04