2006年2月7日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サッカーのワールドカップ開催年の今年、実況中継によるテレビ観戦を見込んでテレビ業界では史上最高の販売を予測、態勢を整えている。各種のテレビを取扱う量販店のエレトロによると、今年はこれまでの最高を記録した昨年の九八〇万台を一一〇万台上回る一千九〇万台になると予想している。
これは一二%という大幅上昇率で、一九九六年にレアル・プランで八五〇万台に急伸した上昇幅を超えることになる。
同筋では「十年振りの春」と称している。
関係者によると今年の好調はワールドカップのほか、低融資率、低インフレ、安定雇用の増大などが背景にある。さらに大きな原因として手持ちテレビの買い換えが挙げられる。テレビの寿命は平均して十一年と言われ、前述の一九九六年に購入した多くは時期にきており、ワールドカップを機に買い換えに踏み切ると見ている。
また今年はプリズムや液晶の売上げが伸びると期待している。
プリズムは二〇〇四年末は四二インチで二万二〇〇〇レアルから二万五〇〇〇レアルだったが、昨年末は一万レアル相当に値下げしている。
低所得層の人気は二九インチ型で現在、市場の二〇%を占め、各メーカーの売上げの五〇%を占めている、昨年のみで二二〇万台販売され市場では四五〇万台となっている。このため各メーカーは新規採用をして量産体制に入っている。
部品メーカーでは早くも品切れの状態になっているところもある。