2006年2月7日(火)
大学生の黒人割当制度に続き、黒人教授の採用を教育省が検討し始めた。マット・グロッソ州立大は満場一致で可決し、教授の五%に資格を取得した黒人を優先することにした。教育省は、国立大学でも同様の措置を採るよう希望している。しかし、教育関係専門家の半分が割当制度に反対する。英才教育は優秀な人材を優先すべきで、割り当てるべきではないという。教育省は、マット・グロッソ州大が全国に先駆け手本を見せたと称賛した。
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亞政府は誘拐拉致罪でブラジルへ逃亡した犯人ジョゼ・O・マイダナとアウベルト・マリノ、ハビエル・ロンコ、ロドウフォ・ロルマン、カルロス・バスアルド、フェルナンド・ピタリに関する情報を提供し逮捕につながれば七万ドルの褒章を出すという。詳細はオ・グローボ紙に掲載されている。犯人らは、誘拐を常習する犯罪組織の幹部である。一味は〇三年、コリエンテス市で学生を拉致、身代金二十七万ドルを着服し被害者を返還しなかった。
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下院の銃器CPI(議院調査委員会)は、リオやサンパウロ市の麻薬密売組織が銃器類を亞国軍部から入手していることを突き止めた。国防省はブラジリアの在伯アルゼンチン大使館へ、亞国軍高官の関与者六人の氏名を明示して抗議した。亞国防省は、事実調査のため売却された銃器の種類、登録番号、数量、その他調査に役だつ資料の提供を求めた。武器密売に関与したのは亞軍部だけでなく、パラグアイやスリナメも関与したらしい。
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トレメ・トレメで御馴染みのサンヴィット・ビルの住人は、ビル崩壊の危険があるとして強制立ち退きを受けた。住人は次の住居が見つかるまで三十ヶ月間、家賃の補助を受けた。その三十ヶ月間は〇五年九月、満期を迎え補助が打ち切られた。三十ヶ月後は市の簡易住宅または、ビルの立退き補償金を受けるはずだった。サンパウロ市当局は家賃補助の延期も立ち退き補償も聞いてないという。市法務課は、住人が市に対し提訴手続きをするよう呼びかけた。