2006年2月7日(火)
ソフトボールの女子ブラジル代表チーム強化のため、このほど、日本の早稲田大学ソフトボール部から主将の新井悠馬さんと日暮真之さんが来伯した。十三日までの滞在中、イビウナ市のヤクルト球場でブラジル選抜メンバーを指導する。
同大学のソフトボール部は、昨年八月にアメリカ・ミネソタ州で開かれたNAFA(北米ファストピッチ協会)の世界大会に日本代表として出場して優勝。同年九月の全日本大学選手権でも優勝している。
早稲田大学からの指導者派遣は、二〇〇七年に開かれるパン・アメリカン大会に向けたブラジルチーム強化を目的に実施されているもので、今回で六回目になる。
今回来伯した二人はともに四年生。新井主将は一塁手、日暮さんは投手をつとめる。ブラジルを訪れるのは初めてだ。滞在中、二月三、四日と十一、十二日の二週にわたって指導にあたる。
ブラジルでは現在、選二百人の女子選手がソフトボール連盟に登録している。ここから選ばれた、二十歳前後までの選手約四十人と監督、コーチなどが技術、戦術の指導を受ける。
ブラジル野球・ソフトボール連盟の沢里オリビオ副会長は、「来年のパン・アメリカン大会に向けて今年は最後の仕上げの年。ブラジルは、アメリカには勝つのは難しいが、野球よりメダルの可能性は高いと思う」と期待を寄せる。
指導にあたって「ソフトボールがサッカーに負けないくらい楽しいことをブラジルの人にも知ってもらいたい」と語る日暮さん。新井さんは「ブラジルの選手は陽気だと聞いています。日本の指導は厳しいですけど、こちらではほめて選手が楽しくできるよう心がけたい」と抱負を語った。