2006年2月8日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】ブラジルGMのヨング社長は二十六日、これまでの部品納入の国内業者を中国や韓国の業者へ切り替えることを発表した。レアル通貨の高騰による苦肉の策らしい。
製品のコスト・ダウンは、本社の至上命令である。ブラジルGMが〇五年、二億ドルの赤字を出したことでヨング社長はデトロイトへ呼ばれた。GMの営業戦略では、ブラジルはLAAM(ラテン・アメリカ、南アフリカ、中東)地域に所属する。
LAAMの中で、ブラジルだけが赤字を出した。国内販売だけを見るなら、黒字であった。ブラジルGMの生産は,LAAMの四二%を占めている。同社は為替差損防止のために、価格調整を行い輸出が三〇%落ち込んだという。
ラテン・アメリカは、GMにとって世界で四番目に有望な市場と見なされている。〇六年の目標は、南アフリカ続いて中東の販売促進だという。それにフィアットにトップの座を奪われたブラジル市場の失地回復が、大義名分とされる。