2006年2月8日(水)
いよいよ百年祭当日の祭典概要が明らかになってきた。二〇〇八年六月二十一日にサンパウロで実施される記念式典では、「日本移民百周年の歩み」をテーマにした記念大パレードが行われる。百周年祭典協会の祭典委員会(田中洋典委員長)は、会場となるアニェンビー国際展示場のサンボードロモ(サンバ会場)の使用について、ジョゼ・セーラサンパウロ市長はじめ関係者との折衝を続けている。記念パレードの参加人数は数千人と大規模なものになりそうだ。今月十一日に文協内の同祭典協会事務所で、パレード参加を要請しているコロニア芸能団体を対象に第一回説明会を開催する。
田中委員長によれば、六月二十一日の記念パレードは、式典をはさんだ二部構成から成る。セーラ市長や会場を管理するサンパウロ市観光局代表との会合を三週間前に持ち、すでに正式な協力要請書を渡したという。現在は、今後は市の百周年委員会(ジルベルト・カサビ委員長=副市長)で検討が進められる。
皇室への招待状に関して、田中委員長は「総領事館を通して、すでに正式なコンビッチを送りました」と答えた。
今回明らかにされた計画では、当日は午後一時から第一部のパレードを実施する。記念式典をはさんで、午後十時まで第二部のパレートを行う。当日は四万五千人の人手を予想している。
「日本移民百年の歩み」と名づけられたこのパレード。内容の詳細はまだ明らかになっていないが、第二部では、太鼓やヨサコイソーラン、阿波踊りなど、コロニアの芸能団体がそれぞれ数百人規模で出演する団体パレードを予定。第一部は少人数のグループを中心としたものになりそうだ。
また、サンボードロモそばの国際会議場で、パレードに参加しない芸能団体による発表会を行う計画もあるという。
「式典をやることや、その場所については皆さんご存知ですが、どんな事をやるのか詳しい事がまだ知られていません」と語る田中委員長。今回の説明会をきっかけに、具体的な組織づくりを進めて行く考えを示した。
説明会には前述の団体のほか、ラジオ体操や阿波踊り、皿踊りなどのグループも出席する予定という。記念式典に関して外部の団体を対象にした説明会が開かれるのは今回初めて。「ぜひフェスタに参加してほしい」と田中委員長は呼びかける。
さらに、三月上旬をめどに、サンパウロ市、近郊の日系団体を招いた説明会を開催。式典の実務部門への協力をよびかけていくという。「四千人近くになるでしょう」と田中委員長は見込む。このほか、今後、部門別に小委員会を立ち上げていく予定であることも明らかにした。