2006年2月9日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】自動車業界は今年一月期、生産および輸出で同期における史上最高を記録し、順風なスタートを切った。
国内販売も一九九七年に次ぐ活況を見せた。国内自動車生産協会が明らかにしたところによると、一月期の生産台数は一九万八四〇〇台で、二〇〇五年同期の一六万四七〇〇台に比し二〇・五%の増加となった。
ただピーク時の昨年十二月から見ると三・六%減少した。
一方、輸出はドル安の不備が高まっているにもかかわらず、生産台数の三分の一の三三%相当の五万七九〇〇台となり、金額で七億四〇〇〇万ドルを記録して二〇〇四年一月期の六億三三四〇万ドルを一六%上回った。
同協会筋によると、今年は幸先がいいスタートとなり安定した需要が見込まれると分析している。その要因として金利の引き下げ、カントリーリスクの低下、インフレ抑制などでマクロ経済が安定して購買力が増すことを期待している。さらに例年一月期は内需が落ち込むが、各メーカーがこれに対応して割引セールを月初めに行ったのが功を奏したとしている。
通常は月末から二月初めにかけて行われる。
ただし、輸出に対するドル安のインパクトは高く、今年はわずか二・七%の伸びにとどまると見ている。二〇〇五年はドル安の逆境にあえぎながらも一一一億八七〇〇万ドルの実績をあげて前年比三三・五%の増加だった。
さらに輸出ではアルゼンチンとメキシコのシェアーが大きく、特にアルゼンチンは約一一%の市場となっており、現在進められている二国間通商交渉が一つの鍵となっている。
国内市場ではアルコールとガソリンの共用燃料車フレックスが人気を博している、一月期のフレックスの販売は七二・八%となり、昨年十二月の最高記録六八・六%を上回った。同協会では目標を上限の八五%として拡販に注力したいとしている。
顧客筋の一〇%から一五%は根強くガソリン車やディーゼル車に固執する傾向にあたるため上限は八五%だという。