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外務省=デング熱注意よびかけ=リオでは2週間で49人

2006年2月9日(木)

 今年もデング熱に関するニュースが流れる季節になってきた。日本の外務省もこのほど、デング熱に関する渡航情報を発表。旅行者、滞在者に警戒と予防措置を呼びかけている。
 同情報によると、デング熱は、デング熱ウィルスをもつ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることで感染する。感染には蚊が必ず媒介し、人から人に直接感染することはない。
 潜伏期は三日から十五日。突然発熱し、三八度から四〇度の熱が五日から一週間程度続くほか、頭痛や関節痛、筋肉痛、発疹などをともなう。死亡率は一%以下と言われるが、時にデング出血熱という重篤な病気になることもあるという。ウィルスを媒介する蚊は、古タイヤなどのわずかな水たまりでも繁殖するため、都市部でも注意が必要だ。
 同情報は、「デング熱には予防接種や予防薬もないため蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法」として、長袖など蚊に刺されにくい服装、防虫スプレーの使用、室内での殺虫剤や蚊帳の利用、突然の高熱など諸症状が現われたらすぐに医師の診断を受ける――などの注意事項を挙げている。
 ブラジル保健省の発表による二〇〇五年に報告されたデング熱患者は、ゴイアス州の六百九十七人を筆頭に、ミナス(三百)、マットグロッソ(百三十七)、アマパー(百十三)、リオ(百九)、ロンドニア(百七)など。
 リオでは今年に入り、リオ市西部のバッハ、ジャカレパグア両地区(市中心から三十五キロ)において一月の二週間に四十九人の患者が確認された。リオ総領事館は在留邦人に注意を呼びかけている。