アルゼンチンで口蹄疫発生=伯亜国境封鎖へ=生体牛など搬入に厳しい制限=ブラジル当局が最初に発見
2006年2月10日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】口蹄疫に感染した牛がブラジル国境から二八〇キロメートル離れた亜国コリエンテス県サンルイス・デル・パルマールで発見されたため、伯農務省は八日、両国の国境を封鎖することで亜政府へ了解を求めた。国境封鎖により亜国の生体牛や骨付き屠体は一切持ち込みを禁じられた。ブラジルは現在、パラナ州とマット・グロッソ・ド・スル州で口蹄病感染牛が発見され、五十六カ国から牛肉の輸入を中止された。亜国もブラジル産牛肉の輸入を中止し、未だに再開していない。そのためブラジルの牧畜業者は、伯亜国境全域での完全封鎖を求めた。
ブラジルとパラグアイの国境から近い亜国北東部のコリエンテス県で口蹄疫発生が確認されたため、政府は両国の国境を封鎖する検討を始めた。現在持ち込み禁止となっているのは、サンルイス・デル・マルマール産の生体牛と骨付き屠体だけである。政府は九日にも禁止区域をさらに広げる予定だ。
関係者と牧畜生産者は八日午後、動物搬入に厳しい制限を設けることで合意した。まだ口蹄疫に汚染されていないマット・グロッソ・ド・スル州からわずか二八〇キロメートルの地点で発生したとの情報は、牧畜生産者を驚がくさせた。ブラジルでは現在、全国の牧畜生産者が牛肉の輸出中止で頭を痛めている。
政府が国境の完全封鎖を行わなかったのは重大な過失だと畜産協会(CNA)が訴えた。特にサンタ・カタリーナ州は、世界保健機関(WHO)から口蹄疫未感染地域に指定されている唯一の州で、今回の報告で敏感になっている。サンタ・カタリーナ州は感染ゼロと見なされ、ワクチンの予防接種も義務付けられていない。ということは、未防備状態を意味する。
マット・グロッソ・ド・スル州で口蹄疫が発見されたとき、真っ先に同州産牛肉の輸入を禁じたのは亜国だった。亜国は矢継ぎ早に輸入禁止区域を広範囲に広げ、サンタ・カタリーナ州も含めた。今回、亜国に対し同様の報復措置が採られるものと思われる。
亜国の口蹄疫発生を最初に発見し、知らせたのは伯農産物衛生管理局のアマヤ局長であった。直ちに技官を派遣し、事実確認を行った。伯農務省が完全封鎖を命じたのはコリエンテス県のみだったが、その後国境封鎖へと変更した。
産業開発省の資料によると、二〇〇五年に輸入した生肉は七九〇〇万ドル。その内三〇〇〇万ドルが亜国産であった。またウルグアイには、亜国で仕入れてブラジルで販売する牛肉業者が多数いるので、このケースもチェックする必要がある。その他、コリエンテス県を通過した全ての車両は消毒液に浸し、通行人は全身を消毒する必要がある。
亜国の牧畜生産者は、ブラジルの口蹄疫発生で獲得した市場を失うことになると憂慮している。欧米やアジアの市場では、ブラジルと取ったり取られたりの争奪戦を繰り返していた。亜国にとって実績のない予選であり、再度予選出場のチャンスが巡ってくるのは困難といわれている。