2006年2月10日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】家庭内での児童虐待が社会問題化している中、サンパウロ市西部ジャルジン・アルポアドル区で八日、二十一歳の母親が三人の子供に火傷を負わせた疑いで現行犯逮捕された。
母親は七歳、五歳、三歳の子供全員に熱したサジを押しつけて、折かんした模様。警察の調べによると、母親は七歳の男の子が下の二人にいたずらをしたと供述しているものの、子供らはそろって母親の仕業だと証言した。
容疑者は動機について語らず、子供らも恐怖のあまり口が利けない状態のため、警察では三十日間の拘留を申請して取り調べる。七歳の長男は足の火傷で肉が露出しているほか、全身に火傷の跡があることから、折かんは常日頃から行われていたとみられている。
八年間連れ添い、十一カ月前に別居した前夫によると、容疑者は二年前にも子供の手をコンロにおしつけて火傷させたことがあり、さらに二人の間でケンカが絶えず、精神状態が不安定になっていたという。
子供らは法定上では父親に引取られることになっているが、経済能力の点から無理があるため、母親方の祖母が面倒を見ることになる。