2006年2月14日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】連警はミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市で十日、宝石とくにダイアモンドの原石を密輸していた組織の首領格六人を逮捕した。
連警はダイアの原石で国際的に巨額の金が動くことから「億万単位の密輸事件」として連邦検察ならびに国税庁の協力のもとに内偵を続けてきた。組織は同州のほか、リオデジャネイロやマット・グロッソ州にまたがる総勢三十人と見て追及している。
逮捕されたうち主犯格の男は国家鉄鉱石生産局の主任監督官で、不法に採取したダイアの原石を買い上げて、立場を利用して原産地証明書として国際取引が認められているキンバーレイ証明書を発行、これまでに莫大な利益を上げていた。
家宅捜査で二五万ドル相当の原石、四万レアルの現金、偽造書類、七十四個の高価時計などが押収された。原石に限らず貴金属の密輸の疑いもあり、警察で追及している。