2006年2月15日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十四日】価格を抑制するため一月十一日に政府とアルコール製造業者らが工場出荷価格にリットル当たり一・〇五レアルの上限を設ける協定が結ばれたが、現在、上限に迫る勢いでアルコール価格が上昇している。
石油庁(ANP)によると、ガソリンスタンドでの消費者価格も先週に〇・四六%上昇し、全国平均でリットル当たり一・七四三レアルに達した。今年初めの一・六五〇レアルからは五・六%の上昇。リオデジャネイロ州では同平均価格は一・八七五レアル、最も安いサンパウロ州では一・五二八レアルとなっている。
価格上昇は需要増とさとうきび収穫前の供給減少が主な理由だが、砂糖の国際価格の高騰もアルコールより砂糖生産を優先させることを後押ししている。またサンパウロ州石油製品卸売組合のフィオリン組合長は、偽造燃料に対する取り締まり強化で、燃料の品質を向上させたスタンドがコスト上昇分を消費者価格に転嫁していることも一因にあると話している。
穀物関係のコンサルタントによると、価格の上昇傾向はさとうきびの収穫を例年より一カ月前倒しで行う四月まで続くという。