2006年2月15日(水)
イスラム教の予言者ムハンマドの風刺漫画の新聞掲載をめぐって、欧州各国とイスラム社会の対立は激化の一途だ。こういう時、いつも「共存ができている」「ふところが深い」と、無風なのがブラジル。実際、住んでいて不思議だ。あまり、無風なので、抗議行動が過激化している国が本当にあるのだろうか、とさえ思ってしまう。文字どうり安心。もう一つ静寂を保って?いるのが、鳥インフルエンザ。こちらのほうは、いつまで安心できるのか。業界はピリピリしているというが。
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東日新聞によれば、愛知県豊橋市中岩田にある県営岩田住宅の自治会副会長にブラジル人住民が就任するという。同住宅は約四割を日系南米人住民で占めており、日本人との共生が進む。地元のイベントなども住民が一体となり、県の外国人共生支援住宅団地モデル事業にも指定されているようだ。現自治会長も「住民が全員ブラジル人になってもやっていける」と運営に自信をのぞかせている。
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日本はチリと二国間の自由貿易協定(FTA)を主軸とする経済連携協定締結に向けた、第一回目の会議を二十三日から東京で行う。南米では初の対象国だ。日本経済新聞によれば、日本からチリへの主力輸入品である自動車と、チリから日本への輸出品サケなどの農林水産物との関税引き下げのバランスが交渉の焦点のよう。いくらチリが太平洋側とはいえ、後塵を拝したメルコスールのリーダーブラジル。経済関係強化のため、ぜひとも百周祭までに交渉をはじめてほしいものだ。