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鹿児島県人会=期待を胸に4人来伯=研修先農場や家庭を募集

2006年2月16日(木)

 ブラジルと鹿児島の交流を目的に行われている鹿児島県語学・農業研修生の第四期生の四人が十四日着伯、パカエンブー区の鹿児島県人会会館で歓迎式が行われ、池上忍名誉会長、天達市雄会長、徳留清相談役らが出迎えた。
 留学先のイタリアでカポエイラを学び、ブラジルに興味を持ったという廣居あゆみさん(24)=薩摩川内市出身=は、「世界の経済や貧困問題に関心がある。今回の研修でブラジルの現状を見、帰国後に経験を活かしたい」と笑顔であいさつした。
 「色んな人と触れ合い、全ての機会を自分のものに出来れば」と話すのは、柳かおりさん(27)=鹿児島市出身。「人生の転機に」と五年間働いた地元新聞社を辞職、ブラジルを新たなスタート地に選んだ。そして帖佐香織さん(25)と上村恭代さん(23)。
 それぞれの思いに胸を膨らませる四人に県人会の天達会長は、「日本と比べ、何もかもが違うブラジルで色々なことを学んで欲しい」とエールを送った。
 研修生らは、県人会幹部の話すブラジル生活の心得に耳を傾け、地元話に花を咲かせるなどしばしの歓談を楽しんでいた。
 研修先となる園田農場(アチバイア)の園田昭憲さんは「かつて鹿児島県が行っていた派米制度の元研修生で、地元の重職にある人も多い。この中から鹿児島を背負って立つような人材が出てくれれば」と期待を寄せていた。
 研修生はこれから一年間、基本的に農場で活動を行うが、ホームステイも希望しており、現在受け入れ家庭を探している。
 詳しくはブラジルダイドー商事(電話=11・5096・0425、園田)まで。