2006年2月16日(木)
「ふれあい日本の旅」で秋篠宮邸を訪問した、日本語学校生徒の一行。子供たちとはいえ、一家そろっての接見というのは、あまり聞いたことがない。紀子さまご懐妊の報道にあわせるように訪問時の写真が届いたのもおもしろい偶然だ。日語センターでは次回の訪日ツアーを二〇〇八年、日本移民百周年の年に実施する予定だとか。
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上塚周平は瓢骨と号し、移民の心情を俳句に託したことは有名だ。当時、大農園の仕事に耐えかね夜逃げする移民があとを絶たなかった。監督官の目を逃れて農園を抜け出すのは、きまって月のない夜や雨の降る晩。瓢骨翁は夜空を見上げて「今晩もどこかで移民が逃げているのだろう」と思いをめぐらし、「夜逃げせし 移民思うや 枯野星(かれのほし)」と詠んだ。また、奴隷のような生活を強いられた初期のファゼンダで、夕方になると若いご婦人がコーヒーの木の裏に回って泣いている様子を詠んだ「夕ざれば 木陰に泣いて 珈琲もぎ」なども代表作。
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IPTU(土地家屋税)徴収にかかわる不動産の再登録。いま、サンパウロ市役所支所の窓口は受付に大忙し。V・マリアナ支所などは受付職員を増やし、フィーラが長くても、そんなに待たせない。街の銀行窓口よりはるかにサービスがいいといってよい。注意しなければならないのは、例えば、同じ建物でもアパルタメントとガラージェンが別々に登記されている場合、CPFと地権の写しはその数だけ要求されるということ。