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8年ぶりに晴れたえん罪=強盗殺人の濡れ衣着せられる

2006年2月17日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日、十六日】一九九七年十月にミナス・ジェライス州コンゴーニャス市でタクシー運転手を刺殺、強盗殺人の容疑で逮捕され、禁固二十三年の実刑判決を受けて服役していたシウヴァさん(41)が十四日、ミナス・ジェライス州高裁の判事八人の満場一致で無罪と認められ、釈放された。
 事件後、犯人の少年がシウヴァさんを共犯者と供述、供述に数々の矛盾点があったにもかかわらず、シウヴァさんは有罪とみなされた。また、取調べの最中に拷問を受け、自供を強いられたという。後に少年が殺人犯とみられる男二人にうその供述を強要されていたことがわかり、今回の釈放につながった。
 十五日に故郷の町に戻り親類や友人の歓迎を受けた後、自宅に戻ったシウヴァさんは四年ぶりに娘(11)と再会、抱きしめながら感涙を流した。当時二十三歳だった妻とは実刑判決を受けた後に別れた。「妻を責めることはできない。まだ若かったし、どのように二十年も私を待てただろうか」。