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Cクラスの購買力上昇=新しい消費者として台頭

2006年2月17日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】貧困層に近いCクラスと呼ばれる中間層の購買力が過去四年間で五〇%の上昇を見せ、新しい消費者の台頭として注目されている。Cクラス階層は平均月収一八〇〇レアルと位置づけられている。
 消費市場調査の権威、ターゲット・マーケティング社の調べによると、二〇〇五年のCクラスの消費は二九〇五億レアルに達し、二〇〇一年の時点での一八七六億レアルと比し、四年間で五〇%上昇した。昨年のみで前年対比二六・五%の伸びを示した。
 一九九四年のレアル・プランの施行で所得が増え、一夜にして四〇%の消費の伸びが記録されたが、今回はそれを上回る規模となった。この背景には昨年十二月の八・五%の給与調整のほか、金利の引き下げやインフレ抑制による物価据え置きと、銀行が推進している給与天引きの貸付融資による消費能力の上昇が挙げられる。
 また九四年当時の消費は鶏肉や電子レンジ、テレレビだったのが、今回はシャッピーニャと呼ばれる整髪器やデジタル・カメラ、デジタル音響装置などのいわゆるぜいたく品が目立っている。過去四年間でCクラスの消費が急伸したのは自家用車(二六九・九%)、学費(一七九・二%)、旅行(一一三・一%)、カルチャー(九四・九%)、衛生用品(九二・三%)、雑誌(七八%)、衣料品(六八・六%)となっている。
 また所得増により階層も変化している。(カッコ内は二〇〇一年の割合)。Aクラスは五%(四・六%)、Bクラス二二・八%(一七・五%)と増加したのにともないCクラスも三七・九%と大幅に増加した。反面貧困層のDクラスは三一・一%(三三・八%)、Eクラスは三・二%(一三・二%)と減少してCクラスへランクアップした。