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北海道祭りをロンドリーナで 〃ふるさとの味〃=サンパウロ市からニシン持参で=地方支部と関係強化=4月に初出張イベント

2006年2月18日(金)

 地方支部との連携強化へ――。北海道協会(大橋晥吾会長)は四月十四日、パラナ州ロンドリーナで初めての「ロンドリーナ北海道祭り」を開く。サンパウロからは、ニシンやイカなどを持参し、販売する。古里の味を楽しみながら、同郷の友が語り合う楽しいイベントになりそうだ。サンパウロにある県人会本部が地方支部を訪れ、イベントを開催するのは極めてまれ。大橋会長は、「支部との結びつきを強くし、交流を温めていければ」と話している。
 「昔食べた思い出があるし、その形も懐かしい」。北海道協会ロンドリーナ支部の沼田信一支部長は、古里の味、ニシンに特別な思いを寄せる。
 各県人会がお国料理を自慢する日本祭りや毎年恒例の北海道祭りでは、数百尾のニシンが売り切れる。道人ならずとも、その味はコロニアでも好評だ。
 今回の企画の発起人となった第一書記理事を務める高橋昭さんが、昨年ニシンをロンドリーナに送り、大変喜ばれた。「こっちでは食べられないから、美味しかったねえ」と沼田さん。
 それじゃあ、北海道祭りをロンドリーナで――とトントン拍子に話が進んだ。
 北海道協会はバスを仕立て十三日、夜行でロンドリーナへ。翌十四日、ヨシイ建設会社の社長、吉井篤さん所有のシャカラ・グラシオーザで北海道祭りを開催、ニシンとイカをつまみに杯を傾ける予定だ。
 すでに沖縄県人会などのように、本部が支部に出向いて交流を深める出張行事を行っているところはあるが、まだまだ珍しい。
 全伯に二十四支部があるという北海道協会はこれから、サンパウロから地方に出向き、イベントを行う考え。来年はバストスが候補に挙がっているという。