2006年2月18日(金)
新潟県人会の第五十回定期総会が十二日午前十時半から、サンパウロ市内の同会館で行われた。若手会員を増やす方向性を確認すると共に、十月十五日に予定されている創立五十周年式典へ向けて会員一同、力を合わせることを誓った。
西川忠雄議長の進行で〇五年度事業報告、同決算報告が行われた。池泉三郎さんが作る三郎餅が好評で飛ぶように売れ、売上げに貢献し、会計を潤しているという。決算は収入七万五百八十七レアル、支出六万六千六百五十七レアル、剰余金が三千九百三十レアル。
若月一郎会計理事は二十一年間担当してきた育英基金の報告をし、「この基金があればこそ、県人会はいろいろな困難を乗り越えてこれた。今年八十歳になる。今回で引かせてもらう」と理事引退の宣言をした。引退を惜しみ、貢献を顕彰する声が数人から出された。監事会意見書が読まれ、最後に拍手で承認された。
続いて〇六年の事業計画案、同予算案が説明された。収入支出とも七万三千六百十五レアル。質疑応答に立った原沢和夫相談役は、「五十周年式典は一世が中心になってやれる最後のもの。役員のみなさん、一人でも多くの若手会員を増加させる努力しませんか」と呼びかけた。その後、拍手で承認された。
県人会の会報は日伯両国で、合わせて約四百部配布されているが、月五十レアルの会費を払っているのは百二十人ほどだという。
北パラナ支部(間島正典支部長)からは渡辺治さんが出席し、「県人会活動を通じて、日本人であることの誇りを持ち続けなけりゃいかんと思います」とあいさつした。
最後に、南雲良治会長は創立五十周年式典の準備状況に関して、「十月十五日に北海道交流センターで行う予定」と説明。昨年十一月に訪日して、正式な招待状を県庁や関係諸団体に渡しており、「大勢の慶祝団がこられるようです」という。
新潟中越地震の時は、県人会と文協が中心になってコロニアで募金活動をし、約千二百万円もの義捐金が集まった。「今年の五十周年式典では、ぜひ知事に来ていただき、アマゾンから南大河州まで全コロニアから集まった義捐金に関して、お礼を言っていただきたいと思っています」と南雲会長は強調した。
そして、「会員一人一人の協力がなければ式典は成功しない。知事さんを迎えて、立派な祭典をやりましょう」と檄を飛ばした。
正午から、婦人部が用意したご馳走に舌鼓をうった。山内淳夫妻も駆けつけ、なごやかに懇親会を行った。
〇五年度県人物故者は次の通り(敬称略)。▼塩田タカ(享年88、命日一月二十三日)▼中島哲夫(80、二月五日)▼皆川ミヨシ(66、四月十八日)▼行方健作(101、八月十日)▼植木ミヨシ(95、八月二十八日)▼星清治(98、十月三十日)▼羽田重吉(87、十二月二十一日)