本紙七面に連載中の『ノロエステ巡礼』では、実に多くのことを勉強させてもらっている。その一つは、上塚周平氏を「通訳五人組」と書いてしまい、読者からご指摘をいただいたこと。通訳でなく、皇国植民会社の現地代理人だった。
また、モジの名越ツギオさんからも電話をいただいた。記事中に「八十二歳」と紹介してしまったが、本当は、今回の参加者中最高齢で八十七歳だった。
平野植民地には一年と二カ月いて、四カ月目には弟をマラリアで亡くしたという。だから「平野には特別な思い入れがあった。今回、有意義な旅ができてよかった」と名越さんは喜ぶ。五月にはめでたい米寿だ。
自らの知識のあやふやさと、単純なミスを見逃した怠慢を恥じるのみだ。でも、改めることで認識を深められた。それを含めて、記者冥利に尽きると思う。(深)
06/02/18