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コラム 樹海

 去る一月の日本語ふれあいセミナー(日本語センター主催)に参加したグァタパラ日語校の女子生徒が「来年も絶対参加する」と、今から言い張っているそうだ▼日本語が得意な子供たちにとっては、楽しい四日間らしい。今年、第七回を終え、参加校、参加者の間で総体的に人気が上昇しているのは、主催者のPRだけではない、事実だ▼それにしても意外だ。自己主張の強いブラジル人子女が、言いたいことを押さえて、団体生活が行えるなんて。夏休み中、朝寝坊ができるはずなのに、それを放棄して六時半起床の窮屈な生活に飛び込んだ▼セミナーのプログラムは見学小旅行、老人ホーム訪問交流、外国人の日本語達者による講演会、体験感想文発表会、キャンドルファイヤーなどであった。いずれも、確かに一人ではできない、団体でやってこそ面白いことばかりだ▼イベント参加者も国際色が濃くなった。パラグァイ、ボリビアからも日本語学習者が来た。国内は七州から選ばれた生徒が集まった。主催者は、参加希望者を全員参加させるわけにはいかなかった。日本語学校別に参加枠を設けている。もうスポーツ大会でもこんなに広範囲から人が集まるのは珍しい。実現する可能性があるとすれば、それは和太鼓大会くらいのものか▼人気のわけは「日本語」がキーワードになっているからなのか、プログラムが楽しいからか、いま一つ分からない。次回は、今年以上に参加者をしぼるのがたいへんになるのだけは確かだ。(神)

06/02/22