2006年2月28日(火)
県連二月代表者会議が二十四日、宮城県人会館で開かれた。この日も昨年の第八回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)の収支問題が議題に上った。執行部はさらに詳細な収支報告書を準備したが、依然として監査役の承認が得られていないことから、意見交換にとどまった。
この日も二時間近くを会計問題に終始。お定まりの展開に出席者からも批判の声が上がった。その一方で、今年七月のフェスティバルの準備を進めるべきとする提案が出され、会計未承認のまま、執行部が実行委員会の組織と予算の作成を進めていく方針を確認した。
会議に向けて執行部は、第八回フェスティバルの詳細な支出入報告を作成。会議の席で出席者に配布した。しかし、事前に監査と執行部の間で行った話し合いで監査側の承認が得られなかったため、この日も執行部と出席者が意見を述べただけでおわった。
会計に関する書類の不備はいまも解決されていない。中沢会長は監査側の要請により関係団体へ問い合わせを行っていることを明らかにした。監査の大西博巳・広島県人会長も、その結果を待って対応する考えを示した。
また、県連相談役の吉加江ネルソン氏(宮崎県人会名誉会長)が執行部に対して昨年度フェスティバルの総合報告書などの書類提出を求める通告書を送った問題で、改めて同相談役がこれに対する執行部の対応を問いただした。
中沢会長は、現在フェスティバルの会計が監査の承認を待っている段階であることを説明した上で、監査の承認が得られた後に回答する意向を示した。
結局この日も、結論が出ないまま会計問題だけで二時間近くが過ぎる展開に。出席者の中からは「会計は執行部と監査の問題。いちいちここで検討することではない。他の会長は仕事がある中を出席している。参加する意味がなくなってしまう」と当事者による解決を促す声も上がった。
このほか、会議では三月の定期総会に向け、執行部から〇六年度の事業および予算案が示されたが、出席者からの質問に執行部が答えられず、準備不足を露呈。あらためて検討し直すことになった。会費については当初、四月から月百五レアルに上げることが提案されたが、多数決により現行の月九十レアルにすえおくことが決まった。
第九回フェスティバルに関しては、執行部から、開催中のバス運行の準備を進めていることが報告された。一方、出席者から今年の実行委員会の組織や予算の作成を進めることが提案され、その方針を確認。中沢会長は「バスの運行や、会場のチケット部門など、現執行部で進める事は進めていきたい」と述べた。
最後に、今年度の県人会総会で選出された新会長のうち、岡山県人会の根岸健三会長と、長崎県人会の中野恵市会長が会場に紹介された。