2006年3月2日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ市アニェンビー・サンバ会場で行われたパレードの順位が二十八日、発表された。優勝は三〇〇点満点の二九八・二五点を獲得したインペーリオ・デ・カーザ・ヴェルディで、二年連続の栄冠に輝いた。
同サンバ隊は今年創立十二周年を迎え、昨年スペシャルグループに昇格して優勝したのを皮切りに連覇を成し遂げた。前評判の高かったヴァイ・ヴァイは総合点で同じく二九八・二五点を獲得したが、重要度三番目の項目エヴォルーションでポイントを失い、昨年に続き涙を飲んだ。三位はモシダーデ・アレグレ(二九八点)、四位はウニードス・デ・ヴィラマリア(二九七・七五点)、五位はローザ・デ・オウロ(二九七点)だった。
出場十五チームのうち、下位四チームが第二部に降格する。降格組はカミーザ・ヴェルディ・ブランコ(十二位)、レアンドロ・デ・イタケラ(十三位)、アカデミコス・ド・タトゥアペ(十四位)、ガヴィオンエス・ダ・フィエル(十五位)。
優勝チームの本部では定員二千五百人のところに三千人が詰め掛け、クラブが用意した二万リットルの生ビールを飲んでサンバを踊り狂った。いっぽうで降格組は肩を落として涙するなど明暗を分けた。
ただ、名門サッカーチームのコリンチアンスのサポーターで構成されるガヴィオンエス・ダ・フィエルは採点に不満を訴え、提訴すると息巻いている。同チームは行進の遅れで四点減点された上、十点満点が四項目しかなかったことで、審査員の偏見だとしている。これにともない、市議五十五席のうち二十四議席を占めるコリンチアノ族議員は判定の調査とともに、カーニバル資金の流れの調査に乗り出した。