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マルタ前サンパウロ市長がトップ=サンパウロ州知事選予測=クエルシア氏を抜く

2006年3月3日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】調査会社Ibopeが今年十月に実施されるサンパウロ州知事選挙の予測調査を行った結果、マルタ前サンパウロ市長(労働者党=PT)が勝利を収める可能性が高いことが明らかとなった。
 Ibopeはサンパウロ市及び地方貨物輸送業者組合(Setcesp)の依頼で、二月十八日から二十三日の間にサンパウロ州民千二百四人を対象に調査を実施。マルタ前市長が出馬した場合、クエルシア元サンパウロ州知事(ブラジル民主運動党=PMDB)、マルフ元サンパウロ市長(進歩党=PP)が対立候補となったケースでも、二三%から二六%の支持を集めてトップに立った。
 マルタ前市長の代わりにメルカダンテ上議がPTから出馬した場合には、クエルシア元知事が二三%から二七%の支持を得てトップとなり、同上議は一三%から一五%で二位につけた。
 ブラジル社会民主党(PSDB)に所属するジョゼ・アニバル氏やパウロ・レナト氏、自由前線党(PFL)のアフィフ氏は、いずれも五%未満の支持しか得られなかった。
 予想候補者の組み合わせがいかなる場合であっても、白票または無効票は二八%から三二%、「わからない」と答えた人が一一%から一四%に上り、四割近くが浮動票となっている。十二年間州知事の座を占め、同州で強い政治的影響力を持つPSDBが州知事候補をまだ確定していないことが、浮動票の多さにつながっているとアナリストらは分析する。
 PTは五月七日に党大会を開き、サンパウロ州知事候補を決定する予定。ルーラ大統領はメルカダンテ上議の出馬に傾いているという見方が党内では支配的だが、マルタ前市長がお伺いを立てた時、大統領は出馬を取り止めるよう求めなかった。