ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

輸出入、貿易黒字が過去最高=ドル安の逆境はねのけ=輸入急増で長期的に黒字減少

2006年3月4日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】二月度の輸出は、ドル安の逆境をはねのけながら順調に推移し、単月で史上最高を記録した。これにともない貿易黒字も同じく過去最高を記録した。反面、輸入は逆にドル安の追い風を受けて急伸してこれまた最高を示し、輸出の伸び率を上回った。
 このため関係者らは、ドル安が根強いことからいずれは立場が逆転して入超となり、貿易黒字は減少の一途をたどるとの懸念を示している。貿易局ではデータを分析しながら、現在のドル相場二・一一レアルは昨年同時期の二・六四レアルと比べるととても輸出できる環境にないが、企業のコスト削減の努力と一部商品の国際価格高騰に救われたものだが、長期的には悲観視せざるを得ない見方をしている。
 先般、為替の仕組などの構造改革の必要性を説いたフルラン産業開発相は、政府が何ら反応しないことに遺憾の意を表明しながらも、忍びがたきを忍びの心境を吐露し、一年耐えると七年の見返りがくるとの諺を引用しつつ、輸出業界をなだめている。
 二月度の輸出は八七億五〇〇〇万ドル、輸入が五九億二八〇〇万ドルで、貿易黒字が二八億二二〇〇万ドルと、全てが単月での過去最高を記録した。
 一月と二月の累計は輸出が一八〇億二一〇〇万ドルで昨年同月の一五二億ドルを比し一八・六%増となった。これに対し輸入は一二三億三五〇〇万ドルで昨年比二〇・七%増となった。貿易黒字は五六億六六〇〇万ドルで、昨年対比一四・一%増となった。
 これにより過去十二カ月間の累計は、輸出が一二一一億二九〇〇万ドル、輸入が七五六億六六〇〇万ドルで、貿易黒字が四四四億六三〇〇万ドルとなった。
 二月度の輸出が好調だった原因は鉄鉱石(昨年対比三八・四%増)、石油(二一・一%)、大豆(八九%)の三品で、これにより第一次産品は昨年比一二・三%増となった。一方で輸入は例年になく消費物品が二六%となり、原材料や半加工品の二六・六%とともに急増した。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button