2006年3月4日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】不渡り小切手が今年一月に全国で前年同月比二四・二%増加し、一月としては過去最高を記録したことが、銀行業務集中サービス会社(Serasa)の調査で明らかとなった。
一月に全国で発行された小切手は一億五七四〇万枚で、うち三〇〇万枚は口座残高の不足で二度差し戻された。千枚当たり十九枚が不渡り小切手ということになる。昨年一月は十五・三枚、年間平均では十八・九枚、単月の過去最高は昨年三月の二十・八枚だった。
「一月の平均は昨年のそれを少し上回ったが、今後も不渡り小切手が増える可能性がある」とSebraeのアウメイダ経済部長補佐は警告する。不渡りの増加理由として同補佐は、小売り販売店のローン販売促進、ローンの一回分の支払額だけに気を取られがちな消費者が返済期間を延ばし、高金利の影響で負債額が膨らんだこと、不動産税や自動車税そして学費の支払い時期と重なったことを挙げた。中央銀行のデータによると、個人向けクレジットは二〇〇五年に前年比で二五%増加したという。
不渡り小切手のほとんどが日付の先付け小切手で、消費者の決済管理徹底に加え、販売店側の注意も必要と同補佐はみており、クリスマス期に組んだ分割払いが続く五月頃まで不渡り小切手は減りそうにないと予測している。