2006年3月4日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】先にリオデジャネイロ市内の美術館からピカソなどの絵画が盗み出され、事件を捜査していたリオ州連警は二日、市内のファベーラで絵画の額の焼け残りを発見した。
同美術館長がピカソの絵「ダンス」の額と断定した。額は他の焼けた物に混ざっていたが、一部が焼けたのみで原型を保っていた。絵の焼けた痕跡はなく、絵は無事とみている。ファベーラは美術館と同区内にあり、連警ではファベーラ内の麻薬組織を中心に追及している。
一方で、同時に盗まれたマチスの絵がインターネットで国際競売にかけられていることも判明した。この絵は最低応札価格が一三〇〇万ドルとなっており、国際的組織がからんでいると見て捜査が続けられている。
盗み出されたのは計四点で、この二点のほかダリとモネの作品で両方合わせて時価五〇〇〇万ドルと言われている。