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12億レアルの節約達成=年金受給者の一次調査終わる
2006年3月8日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】社会保障院(INSS)が年金受給者再調査の第一段階を終えた結果、一二億レアルを節約できたことが同院のデータで確認された。しかし、この額は同院の今年の予算一六九〇億レアルの一%に満たない。
第一段階では、情報に欠落があるなど、最も問題のあるケースを含む、二百四十万人が再調査の対象となった。うち九十七万四千人が受給者の再登録を行うよう求められたが、十八万三千人は二月二十一日までに登録を行わなかった。再登録を行わなかった人は四月三日に年金の受給を停止される。うち少なくとも十万人は、死亡した受給者のカードを悪用するなど年金を不正に受け取っていたとみられている。
年金受給者の再登録は一九九一年に法律で義務付けられたにもかかわらず、今回まで実施されなかった。信じ難いことだが、数千人の受給者は年齢や住所などのデータがないまま受給を続けていた。
今回再登録を行わずに受給停止となった人は、再登録を行えば、十三日以内に受給が再開される。受給者の再調査は来年四月まで続けられ、千四百万人が今年中に再調査される予定。INSSは事務所前の列を減らすため、電話案内を増やし七月まで行うことにしている。