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東西南北

2006年3月8日(水)

 家政婦や使用人の正規雇用を促進するために政府は七日、五二八レアルを上限に雇用主が必要経費として二〇〇七年所得税申告から控除できる措置を発表した。この措置は二〇一一年まで有効。国内には家政婦と使用人が六四七万人いるが、うち四八〇万人は労働登録を行っていない。
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 サンパウロ州サンタ・バルバラ・ド・エステ市で三日、下水処理施設のタンクが壊れて六三〇万リットルの下水があふれ出し、付近の住宅一軒と自動車一台、鶏五十羽などを押し流した。住宅には夫婦(67、65)と妻の姉(69)がいたが近くに住む息子が救出。泥にまみれた三人は病院に運ばれ伝染病に感染していないか検査を受けた。市は九十日間の非常事態宣言を出した。事故原因は現在調査中。
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 夫の家庭内暴力に耐えられなくなり、娘と息子を連れて実家に帰っていた妻を連れ戻しに行った夫が、口論となり妻の祖父を銃で射殺、妻の口にけがを負わせた挙句、車で逃走途中に電柱に衝突、自分の胸を撃って自殺を図ろうとした事件が五日夜、サンパウロ市北部で発生。再手術を受けた後、夫は殺人容疑で逮捕へ。
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 人間の遺伝子は過去一万年に七百回も変化したとするシカゴ大学の研究発表を受けて、リオ・グランデ・ド・スル州国立大のサウザーノ教授がダーウインの進化論を支持した。同教授によれば一万年前に人間は農耕を始めて定住し、技術革新を繰り返しながら原始時代から初期文明時代に入ったという。原始時代から自然の産物だけでは、生存できる人数に限界があったため知恵が必要になった。すでに生存競争は厳しく、生き残りのための略奪や詐欺、恫喝はあったようだ。