2006年3月10日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】八日に行われた通貨政策委員会(COPOM)の決定を受けて中銀は同日、基本金利(SELIC)を〇・七五ポイント引き下げて年率一六・五%とする旨、発表した。
これによりSELICは二〇〇四年九月に一六%から一六・二五%になって以来の低率に戻した。最高は昨年五月の一九・七五%だった。今回のCOPOMの決定は市中でも予想通りと受け止められた。
ただ表決が満場一致ではなく、六人が〇・七五ポイントの引き下げ、残り三人が一ポイントと意見が分かれたことで、驚きをもって迎え入れられている。これまでは否定的な意見はあっても、大幅引き下げの肯定的意見が見られなかったことから、金融アナリストらは、次回は最低でも一ポイントの引き下げが敢行されるとの見方をしている。
さらにこれにより中銀はインフレ抑制の固定観念から経済成長重視型に視野を変えつつあるとの見方もある。COPOMの今回の決議録は十六日に発表され、次回会議は四月十八日と十九日になる。