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カーTVなど規制緩和=前部パネルへの設置を許可

2006年3月10日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】国家交通審議会は、カーテレビやDVD、カーナビゲーションの規制の緩和を決定し、一日から実施に入ることを発表した。
 これまでは二〇〇三年十二月に施行された法令一二三号で、カーテレビは後部座席のみで見られるように設置が規定されていた。またナビゲーションは、運転中は受信が禁止され、停車した時しか利用できなかった。このため運転中は装置にフタをすることが義務づけられていた。
 今回の措置は改訂法令一九〇号で、カーテレビやDVDの前部パネル部分への設置を許可したもの。ただし運転中にテレビを見ることで注意散漫となり事故が発生するのを防止するため、エンジンをかけると自動的に画面が消える仕組みが強要されている。またナビゲーションは運転中でも受信が可能となったが、地図での表示は禁止され、声による指示や方針を示すのみが許可となった。
 しかし一部の関係者は違反者の取締りが困難なことや、ブラジル人特有の裏道細工がはびこる事から、事故の増発を懸念している。とくにサッカーのテレビ中継の折が一番心配だという。さらに運転中は携帯電話の使用が禁止されているのに守られておらず、また取締りもされていない点を指摘、今回の措置もザル法だとしている。