先日取材でCPTMを利用した時のこと。乗り換えのためブラス駅で降りると、構内で中国の写真が飾られていた。
国際婦人デーの一環だろうか。女性の姿を中心に中国各地の風物を捉えた写真が数十枚並んでいる。ブラジルの写真はなく、中には女性に囲まれた毛沢東と周恩来、鄧小平の三人の姿もあった。
かつてのサンパウロ市中心で中国写真展。一月の春節行事以来「躍進」する中国系の勢いを感じさせた。
今年日本人移住五十年を迎えるリオグランデドスールではこの三月、近郊電車の一本すべてを日本のポスターで埋め、日本をPRするという。
同地の領事によれば利用者は一本一日一万人。二週間続くから、のべ十四万人が電車の中で「日本」に触れる計算だ。
ささやかな試みではある。でもこうした小さな積み重ねが、意外と効果的な宣伝方法なのかもしれない。(ま)
06/03/15