2006年3月17日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】連邦政府の発行する国債の総額が先月に一兆一〇億二〇〇〇万レアルと、一兆レアルの大台に乗ったことが国庫庁のデータで確認された。
新規国債発行と金利により、今年一月から二月にかけて国債の残高は二五〇億レアル増加。中央銀行の推計によると、二〇〇五年の国内総生産(GDP)が一兆九〇〇〇億レアルだったことから、二月の発行残高はGDPの半分を突破したことになる。
国庫庁のヴァレ国債担当部長は、「債務の増加はすでに予想済み。一般的に国に借金が残る間は、債務は増加し続ける。債務の額ではなく、GDP比に目を向けるほうがよい。ここ数年間それは安定している」と、一兆レアルという金額を過大視しないよう求めた。
カンピーナス大学のロプレアト経済学部教授は、高いレベルにある基本金利(Selic)が債務に及ぼす影響を強調する。固定金利型の債券二七・八%、インフレ調整付二〇・五%に対し、基本金利(現在年一六・五%)調整付の債券は全体の五一%を占める。
国庫庁は固定金利型の債券の割合を高める方針で、〇四年末のそれは一九%だった。同教授は固定金利型債券の期間が平均で一年未満と短く、基本金利が数カ月間低下している中、その割合を増やすのはあまり意味がないと批判している。