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サッカー選手らで外貨獲得=輸出の隠れた目玉商品に

2006年3月17日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ブラジルからの輸出が順調に推移している中で、サービス部門や技術などの海外流出にともない、人的輸出による外貨獲得が急増している。中でもサッカー王国と言われるブラジルだけに、プロサッカーの選手や監督、スタッフなどの外国への移籍がめざましく、輸出での隠れた目玉商品となっている。
 中銀の外貨流入統計によると、過去十二年間で国内クラブが受け取った移籍料は昨年で一〇億ドルに達した。昨年一年間は一億五八二〇万ドルで一昨年対比五五%増を記録した。これにはサントスチームからスペインのレアル・マドリッドというスーパースター軍団に推定二五〇〇万ドルで移籍したロビーニョ選手が外貨獲得に大きく貢献した。今年の二カ月間では移籍料はすでに二五八〇万ドルに達している。
 ブラジル・サッカー連盟によると昨年の移籍は選手のみで八百四人で、一昨年の八百五十七人とほぼ横ばいで推移した。主な選手はロビーニョのほか、クルゼイロのフレジ(フランスのリヨンに推定一五〇〇万ユーロ)、サントスのエラノ(ウクライナ)、クルゼイロのアチルソン(ドイツ)、フラメンゴのジュリオ・セザル(イタリアのミラノ)、プレミオのフェリペ・メロ(スペインのマロルカ)、フルミネンセのフェリペ(カタール)などが挙げられる。
 海外への移籍第一号は一九五八年。フラメンゴのエヴァリストで、スペインで活躍した。八〇年代にはファルコン、ジッコ、ソクラテスなどの名選手がイタリアでプレーし、ブラジル選手移籍の基となった。
 昨年、四十選手が日本に、二十人がドイツ、十五人がサウジアラビア、十四人がベネズェラ、十二人が米国、九人がイラン、七人がオーストリア、六人がボスニア、五人ずつがチリと香港、三人がアンゴラに渡りプレーしている。