2006年3月17日(金)
ブラジル鳥取県人会(加藤恵久会長)の通常総会が十二日午前、サンパウロ市サウーデ区にある同交流センターで開催された。
本橋幹久副会長が議長に選任され、昨年度の事業・会計報告が行われ、すんなり拍手で承認された。昨年十一月二十日には母県から県議七人ら慶祝団が出席し、同交流センター開設十周年・県費留学制度開始四十周年式典を行い、日本祭りにも参加した。
会計では総収入十一万三千六百六十二レアル、総支出十一万六千八百四十八レアルと赤字決算。〇四年度からの繰り越し金約七千レアルで穴埋めし、残金は千四百十九レアルだった。母県からの補助金五十万円が、レアル高のせいで、ここ数年で三割も目減りしたのが響いているという。
本年度事業では、日本祭り(七月十五~十六日、二十二~二十三日)、七月二十二日の第二アリアンサ移住地入植八十周年式典への参加を予定している。日取りが一部、日本祭りと重なるが、県知事や副知事が来伯することが予想されるためそちらを優先することが申し合わされた。
予算は総収入が十万三千七百レアル、総支出が十万三千八百七十三レアル。本橋副会長は「会経営は厳しい。今年は収支ともに一〇%抑えている」と説明した。苦しい中でも年会費は五十レアルに据えおかれたことが報告された。
議題を終え、加藤会長(二世)は「一世、二世、三世関係なく、一緒にスクラムを組んでやっていきましょう」と団結を訴えた。
今年の県費留学生、犬丸ユミ・ルッセーリアさん、技術研修生フナバシ・エンリッキさんが自己紹介。婦人部の西谷みどり部長、モジ支部の伊藤パウロ代表もあいさつした。
最後に、西谷博名誉会長は「もうすぐ百周年。県人としての誇りをもって、傘踊りを百周年祭典で披露しましょう。それまでよりいっそう、練習をがんばりましょう」と呼びかけた。
県人会の会員は約三百人だが、同センターでは日本語・カラオケ・書道など二十六講座を実施しており、のべ七百~八百人が毎週出入りしているという。会館使用頻度がもっとも高い県人会の一つ。