2006年3月18日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】ブラジル人は一年間に十人のうち四人が旅行、その目的はレジャーが大半(八七・五%)、そして航空機とホテルを利用する国内旅行者がここ四年間に増加したことが、経済調査院(Fipe、サンパウロ総合大学)の調査で明らかとなった。
観光省の依頼を受けたFipeは全国各州の三万世帯、十万人を対象に二〇〇二年と〇六年に調査を実施。国内旅行をしたと答えた人の割合は三六・四%から三八・五%、外国旅行をした人の割合は一・七%から三・九%に増加した。
交通手段については、自動車を利用する人の割合が最も高く(〇二年に三九%、〇六年に四八・五%)、以下路線バス(〇二年二九・一%、〇六年二一・七%)、航空機(〇二年一三%、〇六年一五・七%)、観光バス(〇二年五・七%、〇六年七・八%)と続いた。
宿泊先は、友人や親戚の家と答えた人が〇二年の五九・八%から〇六年は五四・六%に減少したほか、ホテル(二四%から二八・八%)、貸家(五・九%から六・五%)はそれぞれ増加した。
航空機とホテル利用の増加理由として、専門家らは料金が手頃なものになってきた点を指摘する。全国でエコノミーホテルの割合は昨年平均七〇%に達しており、サンパウロ市からフォルタレーザ市までバスで三日かかるが、一〇%高い料金を払う航空機が三時間で到着することなどが例に出された。
成長が続く旅行部門では〇三年から〇五年にかけて五十六万人の雇用を創出、旅行会社上位八十社は昨年、一七・二七%成長したという。