2006年3月18日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】連警はサンパウロ市オリンピア区で十六日、国際指名手配中のフランス人ガリオ容疑者を逮捕した。同容疑者は昨年スイスの宝石店を仲間二人とともに襲い、金塊七〇〇キロを盗んだ疑いで手配されていた。
金塊は時価一〇〇〇万スイスフラン(約一六三〇万レアル)だった。このほか同容疑者は一九九七年、フランス国内で発生したコルソス分離運動で数々の公共物を破壊し、テロメンバーとしても追及されていた。また同地マフィアと結託して銀行強盗、誘拐、殺人未遂、犯罪組織結成、資金洗浄の罪で起訴されていた。
同容疑者は同区ブリガデイロ・ファリア・リマ通でクラシックなバールを営業、会計レジに座っているところを逮捕された。バールは盗んだ金塊を売った金で購入したと見られている。
連警は先にレバノン人女性をテロ容疑で逮捕したばかりで、今回でダブルお手柄となった。しかし今回の容疑者は一年前に実名でブラジルに入国しており、フランスの外交ルートを通じての逮捕となったことから、入国管理の甘さが指摘されている。