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東西南北

2006年3月18日(土)

 邸宅の管理人フランセニウド・S・コスタ氏のような一介の無名市民が、時の政権をひっくり返す重要証人になったのは初めてではない。九二年、コーロル元大統領弾劾の決め手になった運転手エリベルト・フランサ氏がいる。元大統領の疑惑関与で重要証人になったのが、エリベルト運転手の証言であった。同運転手を重要参考人に仕立てたのが、先に追放されたジェフェルソン元下議だ。同運転手はその後、数々のご褒美を貰い、大名旅行をしながら優雅な人生を送っている。
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 アウキミンサンパウロ州知事が今月八日、サンパウロ州軍警総監に初めての女性ドトゥラ大佐を任命したことで、他五十六人の大佐が反発を強めている。州憲法には軍警士官の最高位にあるものが総監に就任できるとあり、同大佐は「女性」士官の最高位であり、憲法違反だという。
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 大サンパウロ市圏内で二月十九日から三月十五日までの間に、自動車の車内に閉じ込められ、車ごと燃やされた遺体の数が十三体に上った。被害者の多くは手足をしばられた状態で発見、最もひどい三月五日の事件では一度に五人が車内で焼かれた。殺人捜査課によると、事件はすべて互いに関連していない。
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 サンパウロ州検察局は十六日、脱税、公文書偽造などの罪で大手ビール会社スキンカリオールの元社長ら七十八人を起訴。
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 サンパウロ市の在アメリカ総領事館は、観光、学生ビザ更新の際に行っていた面接を五月以降廃止することを決定。ビジネスビザはすでに面接が免除されている。今年二カ月間に前年同期比で四三%申請が増え、更新手続きの遅れに対し批判が強まっていた。