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ハイテク企業で雇用増加=待遇も大幅に改善=「転職の美徳」も変化の兆し
2006年3月22日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】ハイテク企業もしくは製品や製造プロセスの一部にハイテクを取り入れている企業では、安定雇用が増大し、待遇も大幅に改善されて新時代の風潮となっている。
応用経済研究院(IPEA)がこの程とりまとめた調査報告によると、これら企業の正規雇用は二〇〇〇年から二〇〇四の間に二九%増加し、ブラジル経済全体の平均の一九%増を大きく上回った。
この原因として雇用条件とくに給与面が一般平均より優遇されるため、優秀かつ意欲的な人材が集まってくることにある。さらにこれにより企業の収益率が高まるため、さらに新しい人材が増えることで技術の進歩につながり、社員のやる気も高まり、長期的な安定就労の効果が出ている。これまでブラジルの労働社会は転職が美徳と考えられていたが、ここにきて変化が表れている。
企業にとっても高品質の製品を供給することで収益が上がる。報告書によると新規雇用の経費増は二年目で取り戻しが可能で安い先行投資とのこと。
従業員十人以上の企業で何らかのハイテクを取り入れているのは三〇%で、ヨーロッパの五〇%と比べ遅れている。しかし従業員五百人以上の大企業一三六社のうち七四%に相当する九九〇社が該当し、国際水準を上回っている。これらの企業は売上が二%伸びると雇用が〇・三六%増大すると言われている。
これらの企業は、ハイテクを取り入れていない企業の平均給与より二三・四%上回っている。ハイテクのもとで輸出入を手がけている企業の平均時給は一二・〇七レアルで、輸出せずに国内販売のみの企業は九・〇六レアル、ハイテクなしで輸出している企業のそれは六・九一レアルで差を見せつけている。