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〃南米の講道館〃になるか=パ柔連24日=新道場イナウグラソン

2006年3月22日(水)

 パウリスタ柔道連盟(フランシスコ・カルバーリョ会長)の練習場が、日本政府の「草の根文化無償資金協力」をえて、南米柔道の拠点に生まれ変わった。二十四日午後六時半から同練習場、サンパウロ市のイビラプエラ第二体育館(円形体育館横)でイナウグラソンが行われる。
 新しい練習場は、〇四年十一月に日本政府から無償供与された約七万五千ドルを使って改修されたもの。同柔道連盟が中心となって、州スポーツ局から提供されている練習場に三百畳の畳を敷くと同時に、投げ技などによる身体へのダメージを軽減する緩衝材を畳下に設けた。
 すでにドイツから選手団が来伯し合宿したほか、この五月には日本の強化選手団の遠征が予定されるなど、国際交流の場としての活用がはじまっている。
 日本政府との交渉に奔走した全伯講道館有段者会の岡野脩平会長は、「南米柔道の拠点が誕生します。〃南米の講道館〃といわれるようがんばりたい」と南米最大級の練習場の誕生を祝い、意気込みを新たにした。
 日本強化選手団は五月十一日に来聖する予定。ブラジル柔道連盟(パウロ・バンデルレイ会長)が受け入れにあたり、この新拠点で一週間合宿し、ブラジル選手と交流する。その後、リオでも一週間練習する。
 岡野会長は「ぜひ一般の方もイナウグラソンに来てください」と呼びかけた。