コラム　オーリャ！

　先日ある県人会の役員と話した。県人会に百周年委員会を作るという。独自事業でも？と慌てたが、そうではない様子。
　こういうことだ。百周年で母県の慶祝団が来ても、式典に出て終わりというわけにはいかない。「百周年はコロニアで祝う。それとは別に自分たちも委員会を作る必要がある」そう話していた。
　県人会に限らない。ブラジル各市で百周年委員会を立上げる動きが出ている中、同様の動きが地方日系団体にも広がれば面白い。母県や、自治体の窓口としてこれらの団体が果す役割は大きい。
　〇八年に向け様々な事業が挙がっている。でも大抵の人にとっては「〇〇らしいよ」というのが現状ではないだろうか。
　「上」から進めるだけではなく、「下」から湧きあがってくる百周年。今欠けているのは、そうした「全員参加」の雰囲気なのかもしれない。（ま）

　 　06/03/22