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カラオケ日本語学習=キャラバンinブラジル=集客、8都市で1800人=手応え感じた基金センター=26日、サンパウロ市で全伯イベント

2006年3月23日(木)

 【既報関連】国際交流基金サンパウロ日本文化センターは十三日午後三時から、サンパウロ市パライーゾ区の同センターで、「カラオケ日本語学習・キャラバンinブラジル」の中間報告などを行った。歌を使って日本語を学ぶ楽しさを実感してもらおうと、初めて企画されたもの。サンパウロを皮切りに、ブラジリア、ポルトアレグレなど計八都市を回った。計千八百人の集客数があり、主催者は手応えを感じているようだ。
 三浦多佳史客員講師によると、移動距離は、陸路が四千キロで空路が八千キロ。計一万二千キロに達した。
 ポルトアレグレでは公共施設を使用した。自由に出入りが可能だったこともあり、四百人が会場を訪れた。ブラジリア(二百五十人)、マナウス(二百五十人)、ロンドリーナ(二百二十人)もまずまずの成績だった。
 一方、サルヴァドールはカルナヴァルの時期に重なったため、八十人に留まったものの、フォルタレーザ(CE)、レシフェ(PE)、アラカジュ(SE)などほかの州からの参加があった。
 「もう、来年の希望が出ており、スピーチ・コンテストと一緒に、十月二十二日に日本語学習者地区カラオケ大会を行うことになった」(ブラジリア)、「通常の日本語学習関連のイベントでは集まらない、異なったタイプの人たちが大勢参加した」(ベレン)など反響が寄せられた。
 アンケート調査の結果、人気アーティストのベスト5はラルクアンシエル、浜崎あゆみ、平井堅、オレンジ・レンジ、宇多田ヒカル。全伯イベントで、ラジオ・フェニクッスのセルソ・リキオ氏の司会により、さらに詳しく紹介する予定だ。
 学習デモンストレーションでは、比較的語彙が少なく、容易な「さよなら大好きな人」と、知名度の高い「世界にひとつだけの花」を取り上げた。教師から「現場で実践したい」、「振り付けを学ぶためのビデオや冊子がほしい」といった声が聞かれた。
 若者によるカラオケ・コンテストには百七十人が出場。リオやポルトアレグレでは、非日系人がほとんどを占めた。歌唱力ではなく、歌を通じた日本語学習の楽しさをパフォーマンスによって伝えてくれた参加者を計十七人選出された。全伯イベントに招待し、カラオケコンテストに出場してもらう。
 基金では将来的に、振り付けに関する冊子の作成や出張デモンストレーションなど、ノウハウの手ほどきも視野に入れているようだ。
 全伯イベントは二十六日午後二時~午後五時まで、リベルダーデ区サンジョアキン街381番の文協大講堂で開かれる。地方大会の様子紹介ビデオの上映、歌を使った日本語学習デモンストレーションなどが企画されている。入場無料。