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航空機がオーバーラン=道路手前まで、あやうく大惨事=サンパウロ市

2006年3月24日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】サンパウロ市コンゴーニャス空港で二十一日午後四時三十六分、着陸したBRA航空の飛行機がオーバーランして滑走路ギリギリで止まる事態が発生した。機首は空港脇の道路に突き出た。乗客百十五人と乗員らは非常口から機外に脱出して無事だったものの、まかり間違えば大惨事となるところだった。
 当局の取調べに対しパイロットは、着陸直後、滑走路に溜まった雨水で機体がスリップし、やむなくジグザグ走行をして時間を稼ぎスピードが落ちて停る作動をしたとして、空港の滑走路の水はけが原因だと指摘している。この間乗客にはアナウンスも説明もなく急いで機外に出るよう指示があったのみで、事態を知った乗客らはショックを隠せず乗務員の対応に憤りを見せている。空港管理局は事故の原因と空港設備の点検を始める。
 同空港では昨年、同じ場所で小型機が停止できずオーバーランした上で道路に突っ込み、ケガ人はなかったものの、ホットドッグ売りの屋台をつぶしたことがある。