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迷惑千万の電話会社=消費者の苦情5位まで独占

2006年3月24日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ州消費者保護センター(PROCON)は十五日、昨年一年間で消費者から最も苦情を寄せられた三〇社の名前を公表した。なかでもワーストテンのランキング中、トップから五位までが電話会社で占められていることから、電信庁(ANATEL)に実情を報告し、指導を要請する特別措置を取った。
 五位までのランキングは(カッコ内は苦情件数)、クラーロ(一〇三五)、ヴィーヴォ(八七〇)、エンブラテル(五九一)、テレフォニカ(五〇三)、ヴェスペル(三九八)で、いずれも一九九三年に制定された消費者保護法に違反しているとのこと。
 苦情の内容はサービスの悪さが圧倒的、次いで契約の不履行となっている。さらにPROCONはANATELに対し、クラーロ、ヴィーヴォ、テレフォニカが外国系企業であることから、自国での活動とブラジル国内のそれとの比較を調査するよう求めた。それにより消費者保護の国際団体に訴えて、改善運動を促す考えがあることを明らかにした。
 六位以下は順にエレトロパウロ(三二一)、クレジカード(三一四)、テレマール(二七二)、モトローラ(一八六)、チエテ・ヨットクラブ(一四九)。業種別ではエネルギーおよび公共サービス(電話、上水道、電気)が全体の三二・〇九%、金融が二二・一四%、製品が二〇・七九%、個人企業サービスが一八・三五%、保健が四・七%、住宅が一・五八%、食品が〇・三六%だった。