また刑務所で暴動発生=服役者7人、煙で窒息死=超スシ詰め状態に怒り爆発=サンパウロ州
2006年3月25日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ州内の刑務所で今週に入り服役囚による暴動が相次いでいる中で二十三日、ジュンジアイ市の未決囚収容刑務所で暴動が発生し、服役囚七人が死亡した。二十一日から二十二日にかけての二十四時間に五カ所で囚人決起があったが、負傷者が出たものの死者が出たのは今回が初めて。犠牲者のほか五人(人質の二人と囚人の三人)が負傷した。
事件は二十二日午後に発生した。ピストル二丁を所持した囚人グループが看守一人を拉致、さらに男女二人の看守を盾に正門入口から脱走を図ったが、警備員らが発砲して阻止した。囚人グループはさらに女性職員二人を人質に取って収容房に戻り、暴動を扇動した。そそのかされた他の囚人らが決起、寝具マットや所内の用具に火を放ち、鉄格子や壁などを破壊した。騒動は二十一時間に及んだため、当局はサンパウロ市の軍警機動隊の出動を要請、武力行使による突入で二十三日午前十時、暴動は制圧された。
刑務所前には報を聞いて駆けつけた囚人の家族や親族が集まっていたが、機動隊到着で惨状を危惧し、パニックに陥った。中には突入を阻止するため隊の前にひざまづく母親の姿も見られた。携帯電話を所有する囚人には機動隊突入を報せて抵抗しないよう呼びかける光景も見受けられた。
服役囚らは超スシ詰状態に抗議して暴動を起こしたと釈明している。刑務所には定員百二十人対し四百八十四人が収容されていた。このうち二百二人は結審で有罪判決が下っている。服役囚らは、これら確定犯が未決囚刑務所にいるのはおかしいと抗議していた。当局は二十三日、これらのうち百人を他の刑務所に移送した。
死亡した七人はいずれも刑務所内で服役囚らから死の宣告を受けた囚人らで、特別保護房に収容されていた。この房には二十九人が収容されていた。暴動と同時にこの房の入口に寝具マットが積まれ火が放たれたが、死亡した七人は死を怖れて室内に閉じこもったため、煙にまかれて窒息死したとみられている。しかし中には明らかにリンチされたと見られる死体もあり当局では捜査を開始した。この七人の中には二十三日午前に仮釈放命令が出された三十二歳の男がおり、不運を物語っている。