2006年3月28日(火)
日伯ますえ保育学園(中原啓子園長)は四月一日午前十時から、ジアデマ市の沖縄文化センターで恒例の運動会を開催する。徒競走、くすだま割り、卵をスプーンに乗せたまま走る競争、フォークダンスなど、父兄も一緒に楽しく一日を過ごす。当日は、シュラスコなど食べ物も各種用意される。中原園長はじめ関係者、同学園一年生の子供たちが案内のため来社した。
同校の現在の児童・生徒数は約百二十人。九割が日系人の子どもで、中にはフランス人や韓国人の子弟も勉強する。中原園長は「働くおかあさんが安心して子どもを預けられるように」と苦心して運営しているという。
保育園として三カ月児から預かっていた同学園。小学校設立の許可がおり、昨年から小学一年をはじめた。将来は五年生まで毎年増設する予定だという。
現園長の母親、前園長の作本登美子さんによれば、創立は一九三二年三月。登美子さんの母親、郷原ますえさんが日伯裁縫女学校としてガルボン・ブエノ街に創始した。ますえさんは九八年に九十六歳で逝去したが、「母は最後まで現役でした」と教育に捧げた生涯を振り返った。
三代目園長の啓子さんは「日本文化を教えたい」との教育方針を貫き、日本語はもちろん、柔道、ソロバン、書道から、バトントワリング、水泳などの体育まで教えている。