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前財務相を待ち受ける警察=閣僚特権失い、いよいよ夏の陣

2006年3月30日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】バストス法相は二十八日、邸宅管理人コスタ氏の銀行口座を違法に開示した事件の容疑者としてパロッシ前財務相が連邦警察により捜査されることになるだろうと述べた。
 「前財務相が捜査の対象となるのは当然だ。連警に命令したからそう言っているのではない。確認の意味でだ。口座開示に関与した人物はすべて捜査の対象となる」と法相は言明した。連警は、前財務相がサンパウロ州リベイロン・プレット市に帰郷する場合は、出発前に取調べを行う考えでいる。
 財務相を辞任したことで閣僚の特権が失われ、一般人と同じく捜査の手が直接伸びる結果となった。リベイロン・プレット市の検察と警察も四月に入ればすぐにでも出頭を求め、取調べに入る構えでいる。前財務相が同市の市長を務めていた時(一九九三年から九六年と二〇〇一年から〇二年)の汚職容疑は、ゴミ業者の贈賄や市予算の不正支出、委託企業との不法契約、入札法違反など、二十五件に上る。
 同市のバレンシーゼ警察署長は二十九日にも、前財務相の出国を阻止するための申請を連邦警察に行う予定でいる。前財務相の容疑を裏付ける証拠があり、容疑者である以上、出国は許されない、必要なら一時拘留も裁判所に申請する可能性もあると同署長はコメントした。