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MST、農場事務所を焼く=強制立退きの腹いせに隣を襲撃=パラー州

2006年3月30日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】農地占拠運動(MST)のメンバーが各地で不法侵入や破壊活動を行い、動員された警察が制圧に当る中、パラー州で二十八日、農場の本部事務所兼住宅が焼き打ちにあう事態が発生した。同州では十カ所の個人経営の農場が不法占拠され、司法当局は立ち退きを命じて警官を動員、強制排除を行っている。これに反発してメンバーらは破壊活動の暴挙にでている。
 焼き打ちされたのはエルドラド・ドス・カラジャス市のペルアナ農園で、約三百人のメンバーが侵入、焼き打ちのほかにトラクターや農機具、ラボなどを破壊した。メンバーは隣接する農場を占拠していたが、二百人の警官に強制立退きされた腹いせに同農園を襲ったとしている。
 農園主によると、昨年もMSTに襲われて時価二〇〇万レアルの雄牛が殺されてシュラスコにされてしまったという。MSTのメンバーのリーダーは逮捕されたものの、破壊活動は持続すると気炎を上げている。